邪馬台国に行きましょう#12

写真家 コバヤシモトユキ / モデル ゆきめ

邪馬台国に行きましょう #12

 

謎を解く

小学生の頃、学習か科学か家に配られる雑誌があった

その中に邪馬台国を見つける少年と老人の物語があった。

最後はどこに辿りついたのか?阿蘇か?大分か?かなり現実に基づいたコミックだったように思う。

幼少期の記憶は大人になっても深く残っている。

 

みやま市に長谷水門という弥生時代からの遺跡が存在する。

周りが海で海水に囲まれた地では山からの水が人々の憩いの場所であった。

邪馬台国を知る上でこれらの水門は大きな手掛かりになるはずだ。

 

この土地に住む梅野さんは約70年前、小学校の時に東大の発掘隊が女山を調査する時に同行している。埋蔵物のほとんどが持ち去られ、かつて女王山と呼ばれた女山も半分が建設資材として削られてしまった。

少年時代の梅野さんはどんな気持ちでその情景を見たのであろうか。

 

推理は推理でしかない。

もし卑弥呼がここにいたら何を言おうとするのだろうか。

ゆきめさんという不思議なモデルさんと出会い推理を共有することで、今までの研究者とは違うインスピレーションに出会うかもしれない。

 

そんな仮説を実行したが、反対に卑弥呼の仕掛けた罠にはまってしまったのかもしれないと思うこともある。

それがどんなことでも自分は受けていきたいと思う。

苦悩のない結果なんてたかが知れている。

どんな苦悩も厭わない。

卑弥呼、邪馬台国というテーマに挑むということは写真家生命が終わるまで続くことになるだろう。

この記録を未来の子供たちや遺跡の保存を支える若者たちに伝えたいと思う。

この地に住む人の思いも代弁しながら。

 

 

 

作品協力 長谷水門 梅野泰生さん

 


 

作品、DREAM HORIZON は邪馬台国、現在に残る太古の遺構

それらを組み合わせて理想の邪馬台国を構築するというプロジェクトです。

ここではポートレートに特化してスピンオフ版とも言える

”時間旅行 邪馬台国に行きましょう”を連載させていただきたいと思います。

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興味を持っていただけると幸いに思います。

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