邪馬台国に行きましょう#10

写真家 コバヤシモトユキ / モデル ゆきめ

邪馬台国に行きましょう #10

邪馬台国があった村にて

ここは堤という地区、あたり全体が田んぼの中に盛り上がって存在している。

弥生時代、周りは海に囲まれていたかもしれない。

堤古墳群、神功皇后に征伐された人々の塚という説もある。

撮影中、一人の50代と思しき男性と目が合って話を聞いたことがあった。

この辺りに邪馬台国伝承はないですか?と聞くと、男性は、

80年代くらいですかね、作家の松本清張さんの本で書かれてあったのか、その頃は随分盛り上がりましたね。

いつからか、邪馬台国は行政の方で奈良県にあったということにされてしまって、それからは何もないです。

昔が懐かしいですね。自分は子供だったけれど、多くの人でこの辺は賑わっていました。今は、、、うーん、どうですかね、邪馬台国は本当はどこにあることになっているんですか?

地域の見所を案内してくれる気さくな方だった。

自分の意見では、伊都国(糸島)あたりから、水行10日で遠賀川先端の田川市あたりに行き、そこからは通れない地域を避けて道なき道を進み、久留米からみやま市あたりが邪馬台国として、陸行1月で向かったのではないでしょうか。と自説を説明した。

 

ゆきめさんは夕陽の中、村を探索している。

不確実な推理より、自分の感覚を信じて漂っているようだ。

彼女にとって卑弥呼とは何なのであろうか?

答えは出ないことはわかっているのだけど、彼女の笑顔をみると何かが見えたのかもしれない。

 

 

 


作品、DREAM HORIZON は邪馬台国、現在に残る太古の遺構

それらを組み合わせて理想の邪馬台国を構築するというプロジェクトです。

ここではポートレートに特化してスピンオフ版とも言える

”時間旅行 邪馬台国に行きましょう”を連載させていただきたいと思います。

関連商品、私家版作品冊子、など以下BASEにて販売もしております。

興味を持っていただけると幸いに思います。

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