輪郭

 丸谷嘉長 樋口凛

鏡を見る。 輪郭とともに、 表層の奥が見え隠れし始める。

鏡の前に立つ姿は、瞳の揺れや指先の動きで、自分という存在の輪郭をそっと確かめている。 光が反射するたび、鏡の手前で淡くほどける“もう一人の自分”が、静かに形を変える。

人は、自由でいてどこか身勝手だ。 好きな自分も、どこか遠ざけたい自分も、同じ身体の中で揺れながら共存している。 その揺れは、鏡の前に立つとき、ふいに姿をあらわす。

この作品は、外側の輪郭と、滲むように現れる内側の気配が交差する瞬間を写し出そうと臨んだものである。 鏡に向けられた役者の視線の奥で、言葉にならない“内側の像”が静かに立ち上がりはじめる。

 

丸谷嘉長

わたしの瞳は何を映しているのか

期待、軽蔑、羨望、嘲り、、

そのすべてを抱えて立っている

 

自信という ハッキリしていそうで曖昧な その輪郭をつかみたくて もがいてみる

わたしはワタシの感情の輪郭に触れようとする

触れたくても触れられない 自分自身が触れられることを拒絶している 虚栄心が見えてしまわないように

怖いけれどすべてを手放して立ってみる

空っぽでもいいじゃないか、 そこにはまだ新しいものを詰め込む余白がある

ぎこちなくてもいいじゃないか、 そこにただ立つ勇気さえあれば

柔らかな陽の光を感じ、いまここに立つ

そしてその先に ワタシの触れたかった輪郭が見えた気がした

樋口凛 Higuchi Lin

2000年9月14日生まれ|25歳

東京都出身|170cm|俳優

2025年 NHK 大河ドラマべらぼう 花魁役

2025年 私たちのいない映画 澄香役

 

 

Hair&Make / 佐藤寛(KOHL)