
コバヤシモトユキ VIET NAM CIRCUS
PORTRATURE
VIET NAM CIRCUS ベトナムサーカス団
北ベトナム ハノイにてリコーイメージングに招かれて2年通ったことがあった。
ハノイで行われるCP+のようなイベントでPENTAX 645Zを宣伝することが目的だった。
定宿のホテル日航の窓から見えるサーカス小屋の屋根がいつも気になっていた僕は2年目に
サーカス団が撮れたらどんなに幸せだろうかとスタッフに訴えてみた。
共産圏の国にはロシアをはじめサーカスが国営で運営されている。
サーカスを見たら一目で魅了された。
彼らの目や筋肉に宿る一途な何か、、、、僕はその何かに魅せられたのだ。
いつか写真展をやりたい!そんなことを考えて10年が経とうとしていた。
サーカスの団員に宿る見せるという意識、撮影する撮るという意識、この意識の交錯こそ
当時の自分が求めていたものだった。
この作品にPORTRAITUREと名付けた。
海外、特にアメリカでは普通にポートレートという意味で使われる言葉だ。
私見だがこの言葉を使う写真家を見ると、ポートレイト肖像写真より広い意味で使われることが多い。
ドキュメントと肖像写真の間とかがこれにあたるだろう。
FUTURE や DEPARTURE ADVENTURE
語尾のTUREには何か未来の冒険や可能性が入っているように思えるのだ。
写真家 小林幹幸