髪山水

写真家 WAKIHIDEHIKO / モデル 八田紗李

私は、自分の記憶の中にプロンプトを打ち込んで自分の見てみたい景色を生成する。
その行為はAIが画像を生成する行為と同じだ
AIがインターネット上から情報を集めて生成するように、
私も自分が見たことのある景色、感情、欲求を集めてきて撮影する。
 
私の頭に、またAIに打ち込むプロンプトは
髪山水(kamisansui)
そんな物は世の中に存在しない
なぜなら枯山水を髪に変えた、私が作った
言葉だから。
枯山水は禅宗寺院で発達し、修行の場として使われ、
また「この世と死後の世界を繋ぐ庭」という意味を持っているのだ。
ならば、なおさら髪にして見てみたい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
出来上がった髪山水は想像通りのもので
想像を超えない退屈なものだった。
 
AIのプロンプトに『髪山水』とだけ打ち込んでみると
全く想像もしない物が生成される。
ただの髪の毛のかたまりや、普通の人物の写真。。。
情報が少ない中で生成された物たち
では、私も『髪山水』を作る過程で生成された
頭の中のイメージを写真にしてみる
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私が見たかったのは、私が想像通りに作った
写真なのか、バグとして出てきたイメージなのか。
 
 
 
 
 
 
どちらにせよ「この世と死後の世界を繋ぐ庭」に深く惹かれている。
 
 

邪馬台国に行きましょう #9

写真家 コバヤシモトユキ / モデル ゆきめ

邪馬台国に行きましょう #9

 

蜘蛛塚 みやま市

 

邪馬台国伝説の残るみやま市には蜘蛛塚というのが存在する。権現塚古墳からさほど離れていない位置にある。

倭国、九州北部では天皇派に逆らい支配や納税を拒んだ土地の人々を土蜘蛛と呼んだ。

ここは巫女であり、土蜘蛛の首長、田油津媛の墓とされている。

彼女は神功皇后に誅殺されているが彼女が卑弥呼だったという説もある。

雨の日には塚から赤い水が染み出したという。中の石棺に塗られた朱が溶け出したのだろうとされている。

いまは訪ねる人もなく、さびれっ放しになっている。ゆきめさんは僕の説明を聞きながら何かを想像する。

 

何度も来た場所だが、今回は雰囲気が違った。沈んでいるように見える彼女に、何を思っているの?と聞いてみた。

彼女は、何でもありません、と答え黙祷を捧げた。

 

 

 


作品、DREAM HORIZON は邪馬台国、現在に残る太古の遺構

それらを組み合わせて理想の邪馬台国を構築するというプロジェクトです。ここではポートレートに特化してスピンオフ版とも言える

”時間旅行 邪馬台国に行きましょう”を連載させていただきたいと思います。

ライプツィヒの少女はトーキョーの夢を見る。 4/4

写真家 栗山秀作 / モデル みずき

まだ何ものでもない全くの素人の女の子。 ただカメラの前に立つ存在になりたいと撮影をお願いされた。 今回の作品は難しいコンセプトもテーマもない、ただ彼女は初めてカメラの前で表現することを経験し 僕は、みずきというひとりの少女が何者なのかを知るためにシャッターを切り続けた。その記録である。 どうかあたたかい目でご覧頂き、夢に向かって歩き出した少女を応援してあげたいなと 思ってくれる人がひとりでも増えてくれれば本望です。    栗山

 みずき17歳     現在、ドイツ、ライプツィヒ在住。 お父さんはオランダ人、お母さんは日本人で両親揃ってプロバレエダンサーという家庭に生まれた温泉が大好きで、ちょっとツンデレで、でも人懐っこい不思議な女の子。日本が大好きで、将来は日本に住んでファッション誌やCM のモデルさんのお仕事を夢見る今はまだ普通の17歳。

邪馬台国に行きましょう #8

写真家 コバヤシモトユキ / モデル ゆきめ

邪馬台国に行きましょう #8

平原遺跡 第一墳墓は伊都国女王と思われる女性が眠っているとされる。ここも卑弥呼の墓ではないか?との説も強い。

40枚ほど見つかった銅鏡は八咫の鏡の元とされる大型の内行花文鏡を含んでいる。

自分は畿内で多く見つかる三角縁神獣鏡ではなく、この内行花文鏡こそが卑弥呼が魏から授かった100枚の鏡だと考えている。

魏から卑弥呼への返礼品は邪馬台国には届かなかった?

魏の使者は邪馬台国までは行っていない。理由は糸島に到着したあと、邪馬台国までの距離表示は倭人の測り方日数表記になるからだ。

水行10日陸行1月、倭人はこう言い残して魏の使者を遮ったのではないだろうか。

すなわち魏志倭人伝には金印や鏡などの返礼品が邪馬台国に到着したとは書いていない。

水行10日陸行1月、この距離はまともに換算すれば遥か太平洋の向こうになってしまうが、道が無い時代、背丈ほどある草木を掻き分けて進まなくてはならないので、吉野ヶ里、みやま市、久留米市、宇佐市あたりが卑弥呼のいた邪馬台国の所在地であったろう。

国と国の間は行き来が難しく、返礼品は伊都国に残されたのではないか?と推測する。

金印は糸島にあるのか?それとも邪馬台国に行くまでの道筋で盗難にあってしまったのか?金印さえ見つかれば卑弥呼と邪馬台国がこの世に存在していた大きな証拠になる。

 

自分とモデルのゆきめさんは伊都国歴史博物館でそんな事を思い巡らせている。

 

 


作品、DREAM HORIZON は邪馬台国、現在に残る太古の遺構

それらを組み合わせて理想の邪馬台国を構築するというプロジェクトです。

ここではポートレートに特化してスピンオフ版とも言える

”時間旅行 邪馬台国に行きましょう”を連載させていただきたいと思います。

 

 

Natsumi .2 / HIDEKAZU MAIYAMA

写真家 舞山秀一 / モデル 夏弥

都市を徘徊する。

https://www.instagram.com/hidemaimai/#  

ライプツィヒの少女はトーキョーの夢を見る。 3/4

写真家 栗山秀作 / モデル みずき

まだ何ものでもない全くの素人の女の子。 ただカメラの前に立つ存在になりたいと撮影をお願いされた。 今回の作品は難しいコンセプトもテーマもない、ただ彼女は初めてカメラの前で表現することを経験し 僕は、みずきというひとりの少女が何者なのかを知るためにシャッターを切り続けた。その記録である。 どうかあたたかい目でご覧頂き、夢に向かって歩き出した少女を応援してあげたいなと 思ってくれる人がひとりでも増えてくれれば本望です。    栗山

  みずき17歳     現在、ドイツ、ライプツィヒ在住。 お父さんはオランダ人、お母さんは日本人で両親揃ってプロバレエダンサーという家庭に生まれた温泉が大好きで、ちょっとツンデレで、でも人懐っこい不思議な女の子。日本が大好きで、将来は日本に住んでファッション誌やCM のモデルさんのお仕事を夢見る今はまだ普通の17歳。

邪馬台国に行きましょう #7

写真家 コバヤシモトユキ / モデル ゆきめ

邪馬台国に行きましょう #7

 

大分県日田市日高町、ここダンワラ古墳からは

金銀錯嵌珠龍文鉄鏡(きんぎんさく がんしゅ りゅうもん てっきょう)が見つかっている。

これは三国志の英雄、曹操と同じ型とされている。

見つかったこの場所には鉄柱に記念の標識が設けられている。

いま、モデルのゆきめさんが立っている所に鏡の入った石棺が埋まっていた。

 

改めてこの場所に立ち、鏡で光を集めてみる。

卑弥呼は鬼術で民衆を惑わせたとある。

鏡はその道具であったと思われる。

雲の切れ目から太陽が顔を出して来る。

私たちの出した合図が卑弥呼に届くように願った。

あなたはどこにいるのか?

どこに行けば会えるのか?

太陽は雲に隠れていく。

卑弥呼はここにはいないのであろう。

 

僕らは次の場所に向かった。

いつかきっと、ふたりで邪馬台国と卑弥呼の居場所を見つけるのだ。

 

 

 

写真  コバヤシモトユキ

 

モデル ゆきめ

 

 


作品、DREAM HORIZON は邪馬台国、現在に残る太古の遺構

それらを組み合わせて理想の邪馬台国を構築するというプロジェクトです。

ここではポートレートに特化してスピンオフ版とも言える

”時間旅行 邪馬台国に行きましょう”を連載させていただきたいと思います。

※本編の「DREAM HORIZON 邪馬台国伝」は7/23より開催中の写真展「Behind  Memories 時の記憶」で展示しております。

写真展情報はこちら

ライプツィヒの少女はトーキョーの夢を見る。 2/4

写真家 栗山秀作 / モデル みずき

まだ何ものでもない全くの素人の女の子。 ただカメラの前に立つ存在になりたいと撮影をお願いされた。 今回の作品は難しいコンセプトもテーマもない、ただ彼女は初めてカメラの前で表現することを経験し 僕は、みずきというひとりの少女が何者なのかを知るためにシャッターを切り続けた。その記録である。 どうかあたたかい目でご覧頂き、夢に向かって歩き出した少女を応援してあげたいなと 思ってくれる人がひとりでも増えてくれれば本望です。    栗山

  みずき17歳    

現在、ドイツ、ライプツィヒ在住。

お父さんはオランダ人、お母さんは日本人で両親揃ってプロバレエダンサーという家庭に生まれた温泉が大好きで、ちょっとツンデレで、でも人懐っこい不思議な女の子。日本が大好きで、将来は日本に住んでファッション誌やCM のモデルさんのお仕事を夢見る今はまだ普通の17歳。

instagram

初夏、うみべにて #2

写真家 末光美幸 / モデル 和田慶史朗

道に迷いながら辿り着いた先には荒立つ海と、先ほどまでの夏空が嘘のような曇天。

 

そんなロケーションに合わせるように和田くんの表情も変化していった。

 

和田くんのおかげで写真を撮る事がたまらなく楽しいと思える一日だった。

 

 

 

 

撮影 末光美幸

 

俳優 和田慶史朗  

1995年6月12日神奈川県生まれ

2020年 舞台 飛龍伝2020(新国立劇場)

2021年 舞台ロミオとジュリエット(東京グローブ座)

2021年 舞台夏の夜の夢(吉祥寺シアター)

2022年 帰ってきた蛍〜令和への伝承〜(俳優座劇場)

2023年 僕は人魚(岸田今日子記念 円・こどもステージ/シアターX)

2023年 オミソ(赤坂レッドシアター他、栃木県・富山県)

2024年 舞台「大洗にも星はふるなり」出演 東京公演:8月28日(水)〜9月8日(日), 大阪公演:9月14日(土),15日(日)

 

特技 剣道(二段)