Primitive Soul
写真家 丸谷嘉長 / モデル / 中村里帆
【俳優 × フォトグラファー Project by JIKKA】
俳優と俳優を志す人を支える団体「JIKKA」と、写真作品サイト「NegativePop」によるコラボレーション企画。
テーマは 「本来あるべき姿」。
JIKKAの施設と周辺ロケーションを舞台に、NegativePopのフォトグラファーが俳優とセッションを行い、演技を超えた“俳優の生きる姿”を写しました。
本来あるべき姿
人には、誰にも知られることのない一面がある。 それは重い荷物のようでありながら、持ち続けるうちに自分の一部となり、その存在を忘れてしまう。
一方で、他者にしか見えていない姿もある。 視覚は外に向けられているため、自分自身を常に客観視することなど、本来できないのだ。
なりたい姿を思い描きながら、感情の階層を覗き、見つけ、掬い上げる。 そしてまた一つ、自分しか知らない秘密を、知り得ない自分の姿へと投影していく。
役者は、日々このスパイラルの中に生きている。 正解のない数式を解くように、磨かれていく鋼のように、その佇まいは尊い。
役者の写真を撮るということは、自分の知らない「外側」と、自分しか知らない「内側」を、ほんのわずかでも写し出すという、静かな使命を背負うことなのかもしれない。
















中村里帆 (26)
Nakamura Riho
生年月日:1999/8/6
出身地: 高知県
2013年に雑誌『nicola』専属モデルとなり、芸能活動をスタート。
2017年からはRayモデルとして活動中。
女優としては、連続テレビ小説『らんまん』や舞台『フラガール-dance for smile-』など、多数の作品に出演。
灰と蒼 #2
写真家 TOMIIYoshihito / モデル 松井香乃
陽の光、蒼い空。
光が強ければ、影は深い。
—空の色に、心は従わない。
堤防の、ぬくもり。
ほどけてゆく余韻を、胸に留めて。
眩しさへ、憧れて。
灰へ、歩む。
ひとときの光。
やさしく私を照らす。
—淋しさが、まだ温い。
光を感じる。
明日を感じる。
—孤独の先に、触れている。
灰と蒼のぬくもりと。
あとがき
彼女が撮影前に読んでくれた、自身についての詩。
その言葉を何度も読み返しながら、
写真に映る揺れや、とりとめのない感情を、
写真と言葉で編んでいきました。
もし彼女の詩が答えだとしたら、
この作品は、空想のかけらかもしれません。
私が見た彼女は、演じる彼女でもあり、素の彼女でもある。
その曖昧さのままに、そっと残しておきたいと思いました。
わからないままが、ちょうどいい。
その余白の中で、彼女を見つめていた気がします。
撮ることが決まって、
彼女のInstagramを初めて見たとき、
心の奥を覗いてみたいと思いました。
2025/10/16
TOMII Yoshihito
【 俳優 × フォトグラファー — Project by JIKKA 】
俳優と俳優を志す人を支える団体「JIKKA」と、写真作品サイト「NegativePop」によるコラボレーション企画。
テーマは 「本来あるべき姿」。
JIKKAの施設と周辺ロケーションを舞台に、NegativePopのフォトグラファーが俳優とセッションを行い、演技を超えた“俳優の生きる姿”を写しました。
俳優と俳優を目指す人の応援団 JIKKA -ジッカ
URL: https://jikka.co.jp/
松井香乃
Matsui Kano
1998年10月25日生まれ
名古屋市出身 | 164cm | 役者
➤ 2026 カンパニー・グランデ『春の祭典』@彩の国さいたま芸術劇場大ホール
➤ 2025 ジャパニーズ生活『目醒め』@小劇場B1
➤ 2024 NHK連続テレビ小説『ブギウギ』メイク役
➤ 2023 櫻坂46『承認欲求』小島凪沙PV 女子高生役
ソロユニットvolkanoにて、0からの創作を楽しむ自主公演を毎年行う。12/26〜28には新作『いい一年だった』(ムリウイ)を上演予定。 Instagram(@kano_seiko)では新聞や旅の記録を気まぐれに発信。Podcast『明日のベンチ』を毎週日曜に配信している。
灰と蒼 #1
写真家 TOMIIYoshihito / モデル 松井香乃
白でも黒でもない、灰のぬくもり。
青ではなく、蒼のぬくもり。
少し繊細な、温度のこと。
語ることのない岩壁。
緑は、意志なく育つ。
水は、無意のままに流れる。
虚無の向こうに温度はありますか?
—たしかに、体温を感じます。
蒼へ、歩む。
血管の凹凸、
メイクで隠れる斑点、
私はどこで私になる?


都会に飲み込まれた私。
—もう一度、聞いて。

孤独と安らぎは紙一重。
森に温度はありますか?
—自然は、私に無関心。
後編につづきます
(11/11 公開です)
【 俳優 × フォトグラファー — Project by JIKKA 】
俳優と俳優を志す人を支える団体「JIKKA」と、写真作品サイト「NegativePop」によるコラボレーション企画。
テーマは 「本来あるべき姿」。
JIKKAの施設と周辺ロケーションを舞台に、NegativePopのフォトグラファーが俳優とセッションを行い、演技を超えた“俳優の生きる姿”を写しました。
俳優と俳優を目指す人の応援団 JIKKA -ジッカ
URL: https://jikka.co.jp/
松井香乃
Matsui Kano
1998年10月25日生まれ
名古屋市出身 | 164cm | 役者
➤ 2026 カンパニー・グランデ『春の祭典』@彩の国さいたま芸術劇場大ホール
➤ 2025 ジャパニーズ生活『目醒め』@小劇場B1
➤ 2024 NHK連続テレビ小説『ブギウギ』メイク役
➤ 2023 櫻坂46『承認欲求』小島凪沙PV 女子高生役
ソロユニットvolkanoにて、0からの創作を楽しむ自主公演を毎年行う。12/26〜28には新作『いい一年だった』(ムリウイ)を上演予定。 Instagram(@kano_seiko)では新聞や旅の記録を気まぐれに発信。Podcast『明日のベンチ』を毎週日曜に配信している。
光の先にみえるものを探して #2
写真家 星野耕作 / モデル 松島愛華
【俳優 × フォトグラファー — Project by JIKKA】
俳優と俳優を志す人を支える団体「JIKKA」と、写真作品サイト「NegativePop」によるコラボレーション企画。
テーマは 「本来あるべき姿」。 JIKKAの施設と周辺ロケーションを舞台に、NegativePopのフォトグラファーが俳優とセッションを行い、演技を超えた“俳優の生きる姿”を写しました。

彼女は何かを探していた
本来あるべきすがたを、より良くする為に
ㅤ
一歩踏み出す事で変わる何か、きっかけはあるにせよ、自分自身で探さなければならない
ㅤ
それは森の中で光を探すことのようにも思えた
ㅤ
そんな事を考えながら撮影した作品です








光の先にみえるものを探して #1
写真家 星野耕作 / モデル 松島愛華
【俳優 × フォトグラファー — Project by JIKKA】
俳優と俳優を志す人を支える団体「JIKKA」と、写真作品サイト「NegativePop」によるコラボレーション企画。
テーマは 「本来あるべき姿」。 JIKKAの施設と周辺ロケーションを舞台に、NegativePopのフォトグラファーが俳優とセッションを行い、演技を超えた“俳優の生きる姿”を写しました。
彼女は何かを探していた
本来あるべきすがたを、より良くする為に
ㅤ
一歩踏み出す事で変わる何か、きっかけはあるにせよ、自分自身で探さなければならない
ㅤ
それは森の中で光を探すことのようにも思えた
ㅤ
そんな事を考えながら撮影した作品です









Visions vol.3 / Yuri
写真家 舞山秀一 / モデル × ゆり / Besaint
















「妄想」という名の真実
妄想は、時に真実を映し出す。
絶え間なく流れる時間の中で、妄想の記憶は写真という形でのみ留めることができる。 レンズを通して捉えられた存在は、過ぎ去る時間の中の単なる記録に過ぎない。なぜなら、同じ出来事は二度と起こらない、かけがえのない瞬間だからだ。
私は、その大切な時間を「妄想」として形にする。
そのようにして生まれた写真は、あたかも真実であるかのように記録される。しかし、そこに写し出されているのは、被写体の現実ではない。私自身の妄想が具現化された真実なのだ。
楽しい時間も、悲しい時間も、全ては過ぎ去るたびに思い出へと変わっていく。
Model / ゆり
2005/03/18 福岡県博多出身
身長/165cm
特技/バレーボール(鍛えた体力と精神力が強みです)
好きな言葉/謙虚に吸収し、心配りで表現する
役者になる夢を追い、今年の春に上京。誰にも負けない覚悟で、謙虚さを忘れず、諦めない心で、一歩ずつ挑戦中です。
Photograh/ 舞山秀一
HM/ 大宮恵子
ST/ silent M
location/ contact studio_www.contact-studio.com
Nikon Z6II
Voigtlander NOKTON 50mm FI Aspherical Z
https://www.cosina.co.jp/voigtlander/z-mount/nokton-50mm-f1-aspherical/
Leica SL2s
LEICA APO-SUMMICRON-SL f2/35mm ASPH.
西風 #3
写真家 丸谷嘉長 / モデル ゆり
大河に一滴があるように、 写真を撮ることにも必ず始まりがある。
対象と向き合い、
外側を見て内側を探り、
起伏や凹みをなぞり、
細部に入り込む。
その者にしか宿らない秘密を掬いあげるために。
わたしはこれまで、どれほど多くの儀礼をくぐってきただろう。
それでも、新たな存在とのセッションは、
経験値だけでは到底到達できない未知の道程である。
機械を介し、光学を用いる行為は、
本来、意思がなくても
フィジカルな動作だけで
画像を定着させることができる。
それでもなお、写真を撮るという行為は、
わたしにとって必然であり、必要である。
一滴から始まった流れは、やがて濁流となり激しさを増す。
溺れぬように、流されぬように、
欲しいものだけを掴むことに集中し、
穏やかな岸辺をめざす。
まだ何者でもないこの若者も、
新たな場所を求めて、
始まりのこの場所から歩み出す。
希望と不安を抱え、それでも今を力強く生きるその姿こそ何よりも尊いとわたしは思う。
はじまり
写真家 松田萌香 / モデル 佐々木満音


少し背伸びして無垢な姿に大人の色を纏う。静かに重なるこの瞬間、不安げな彼女の中に強さが見えた。眠っていた原石が目を覚ました気がした。
撮影:松田萌香
ヘアメイク:丹羽歩
スタイリスト:井苅真子
【衣装】
ドレスジャケット/AKIKO AOKI (https://www.akikoaoki.com/) シャツ/THE KEIJI (THE KEIJI・UIIT&Co.表参道 http://www.ijiit.com/) シューズ/grounds (grounds [FOOL inc.] customer@fools-inc.com) ドレス/RITSUKO KARITA (ritsukokarita@gmail.com) バングル/Kalevala (kalevalashop.jp) ビッグスーツ/MIKIOSAKABE (http://mikiosakabe.shop/)

















