フォルム、フォルム、フォルム!
フォルムを切り取る。フォルムを創る。
フォルムの配置で構図を創る。
フォルムの量感、質感が美を生み出す。
モデルのmaikoの細くしなやかな身体でしか表現できないフォルム。
テーマをシンボリックに表している。
「Love&peace」
あくまで繊細に、僅かに、静かに。
フォルムのマッス、ディティールが生を息づかせる。

TOKYO PORTRAIT AWARD 25 LOVE & PEACEに出品した作品は、
これまでの写真や写真展示のアンチテーゼであり、展示方法自体をコンセプトとした。
それは、一点ものの複製不可能な写真作品であり、外からの光を必要としないLEDの光が和紙を透過して見える発光作品であり、
また、展示そのものを観なければ伝わらない体験作品であることだ。
額装で固められた無機質な写真展の会場で、和紙と麻紐と木材という自然素材で創られ、
淡く灯りが灯り、風にそよぐ透過で観る作品を想像してもらいたい。
見たことのない驚きに満ちた「写真」を。
麒麟 (kirin)

Photo
麒麟 ( kirin ) / 東京都出身。千葉県在住。
多摩美術大学で、李禹煥氏、菅木志雄氏、峯村敏明氏らに現代美術を学ぶ。
15歳で一眼レフを購入以来、現代美術と並行芸術な表現として写真活動を行う。
Instagram:https://www.instagram.com/kirin.photo/
X : https://x.com/kirin_photoo
Model
maiko
2021年より被写体活動開始。
以降様々な写真展モデルや自身の写真展を企画、開催。
自分にしかできない表現を見つけるために探求し続けている。
Instagram:https://www.instagram.com/maiko.portrait/
本作は、2025年12月ギャラリー・ルデコにて開催された写真展「TOKYO PORTRAIT AWARD 25 –LOVE & PEACE–」において、NegativePop賞に選出された作品です。
【選出者・丸谷嘉長コメント】
圧巻だった。
和紙のようなプリントをバックライトで浮かび上がる手法で 彼の展示スペースだけ異世界のようだった。
今回の麒麟さんの写真にはフレーミングの特異性がある。
その所謂フレーム枠の内側に強い意志と美意識を感じる。
モデルであるmaikoさんのしなやかで直線とマルの型を操る姿が一層のクオリティを作りあげている。
あえて個人的な希望を述べるならば、この完成度の先に、 ほんのわずかな隙や揺らぎ――それがノイズなのか、粒子感なのかは分からないが――
そうした要素が加わった表現も、想像してみたくなった。
いずれにせよ、これからの麒麟さんの作品には大きな期待を抱かずにはいられない。
そして「写真でしか成し得ないこと」への挑戦に対し、深い尊敬の念を抱く。