CONTACT / 熊澤美紅

 舞山秀一 / Model 熊澤美紅

「束の間の真実」

真実は見る角度でいかようにも変化する。

見えていると見えていないは、光と影のように同一に存在し、

見えている姿形は真実であり、その見えない裏側には別の真実も存在する。

留まる事のない風や水の様に、時によって真実も流動する。

変化し続ける真実の理解は永遠に不可能である。

たとえ自分自身の姿だとしても、絶え間なく変化し続けるのだから。

逆らわず流れに身を任せた時、そこにある真実に一瞬出会える。

写真とは、そんな束の間の真実を記録し残す道具だと思う。

そんな流動する「束の間の真実」を形にしたく始めた作品が

今回のテーマで、動く時間の切り取りであり多次元の記録です。

真実を垣間見るために瞬間を切り取るわけではなく、

ほんの数秒、もしくは数分の1秒と言うどうしても動いてしまう時間、

そこに見えているようで見えてない被写体の裏側を想像させる

とは言え、極限までブレと静止のギリギリを責めることで、

美しさと幻想を両立させて表現できないかと言うのが根本の狙いです。