AYANO DANCE WITH TOKYO   un

 栗山秀作 永森彩乃

前書き

バレエの振り付けや演出を手がける友人の繋がりでプロダンサーの彼女から連絡頂いた。

「あなたに撮って欲しい!」シンプルだけどこれ以上に光栄な言葉はない。

何故、僕なのか、何を表現したいのか。直接お会いして話を伺った。

彼女の「東京はいろんなチャンスや出会いがあり色々チャレンジしてみるけれど

何かを掴めているのか残せているのか中々実感できずどんどん時が過ぎていくんです。」

という言葉に心の叫びを感じて作品撮影を即決しました。共感したのかもしれません。

写真を言葉で説明するのは苦手ですが、こんな思いのカメラマンと被写体が

どんなセッションをしたのかご覧頂き何かを感じて頂けたら幸いです。

永森彩乃

幼少から富山県で踊りを習い、全国大会での優勝やその他上位入賞多数。

プロになりたくて宝塚音楽学校入学を目指すが、14歳、15歳での2度の受験は、両方とも最終(第三次)試験で不合格。16歳になった時、このままではダメだと思い、もっと踊りに専念してみようと考え、チェコプラハへの留学を決意。

チェコプラハでのバレエ学校1年目は言語も話せず、上手くコミュニケーションが取れないまま、1年間授業に出ていても話してくれない先生もいたが、暖かく接してくれる先生や生徒もいて、その後も残って卒業を目指すことを決めた。バレエ学校卒業後は、バレエ団へ入団。

主演や重要な役も演じるようになり、計11年間のチェコ生活を経て日本へ帰国。

チェコから帰国後は東京を拠点に活動。現在は踊りを続けながら、モデルや音楽など様々なジャンルにも挑戦している。

東京は大都市だからこそチャンスがたくさんあるのと同時に、周りで起きるたくさんの出来事に惑わされて、自分を見失う機会も多いように思う。

2年と少しが経った今、形になってきたように思うものもあれば、頑張っても前に進めないこともたくさんあり、自問自答と葛藤の日々を過ごしている。

Instagram