
VISIONS_Vol.4 / MAYA OKANO
写真家 舞山秀一 / モデル 岡野真也









袚写体を自らの視点と感性で切り取り、一つの表現として定着させる。
この「VISIONS」は、写真家としてのその根源的な衝動を追い求めたシリーズである。
私がカメラを向けるのは、本人さえも自覚していない「無垢な表情」や「ふとした振る舞い」、「無防備な立ち姿」だ。
そこには、作為を超えた圧倒的な存在感と、人間が本来持つ剥き出しの美しさが宿っている。
このシリーズを通じて私が描き出したいのは、そうした一瞬の中に立ち現れる「人の多重性」である。無垢でありながら複雑、静止していながら饒舌。
被写体すら知ることのない内面性を、「VISIONS(いくつもの幻視)」として形にする。
そこに写っているのは、一つの真実ではなく、私と彼写体が共職した瞬間に現れる、多面的な真実の断片である。















Fell Fall
写真家 大江麻貴 / モデル 南沢 珠李
流れの中にも、光はある
水の中でも、その外でも、
輝きは変わらない
揺らぎを越え、
時の連なりを静かに渡っていく
まだ見ぬ気配のほうへ
Photo 大江麻貴
hair&make 尾口佳奈
南沢 珠李
【映画】
2026 『海鮮丼が食べれない!?』(監督:熊澤誓人)主演 内海さき 役
2025 『助手席』(監督:岩尾勝) 篠田友美 役
2025 『学び舎にて 友よ』(監督:武井佑吏)宮本 役
2024 『恋わずらいのエリー』(監督:三木康一郎)
【MV】
2026 大森元貴「0.2mm」
2025 The Still「Summertime」
【広告】
2024~「早稲田アカデミー個別指導館」
Etude 2
写真家 丸谷嘉長 / モデル 大串有希

étude 大串有希 Vo.2
わたしは撮影に臨むにあたり、
どのような対象であっても必ずテーマと、
それに沿ったプロットを提示する。
対象が俳優やモデルであれば、
なおさらコンセプトやテーマは重要になる。
セッションの前に、互いの解釈を交わし、
プロットを煮詰め、思考を巡らせて撮影に入る。
ときにプロットは、
表現をがんじがらめに縛る呪縛にもなる。
しかし、その束縛から解き放たれた瞬間、
人はまだ見ぬ自分と出会うことがある。
今回はあえて、
テーマやプロットを設けず、
即興――『étude』として撮影を行った。
俳優は戸惑いながら、
自身の核を見つけようとする。
その迷いすらも表現の一部として、
隠すことなく差し出している。
一方わたしは、
何が放たれても受け取れるよう、
身体と感覚を研ぎ澄ませる。
写真とは、
写す者と撮られる者によるセッションである。
どちらか一方が遠くへ行ってしまえば、
それは創作ではなく、
単なる記録に過ぎなくなる。
二度と戻らないこの日、この瞬間の
感情の解放は、
確かに写真の中へ写り込む。
撮られる者と写す者は、
どのようなテーマであっても、
鏡のような存在である。
それがエチュードであっても、
その関係性は変わらない。
願わくば、
痛みも、多幸も、
写真がすべてを吸収し、
表現の奥底から
静かに滲み出ることを望む。
丸谷嘉長












Photo 丸谷嘉長
Model 大串有希
1997年8月4日生まれ。大阪府出身。16歳で俳優デビュー。
映像を中心に活動しながら、舞台でも経験を積む。
2019年には、at THEATRE演劇祭にてグランプリを受賞。 舞台『フラガール』(‘21年@Bunkamuraシアターコクーン)にて初子役、(22年、‘25年@新国立劇場中ホール)では小百合役の二役を演じ分けた。
Hair&Make 佐藤寛(KOHL)
CUT OUT
写真家 星野耕作 / モデル 大沢明花
CUT OUT
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視線、光、表情、仕草
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一瞬のキラメキ
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内面の小さな感情や心情を感じ取り、それを切り取っていく











【Photo】 星野耕作
instagram : @hossy_79511
【Hair】 野中美希
instagram : @miki.nonaka
【Make-Up】ジェン 麻美
instagram : @asami_earth
【Styling】 十亀千波
instagram : @chinamisogame
写真と人 | Jun Sonokawa
「生」があり、それは生物の奥底に潜む衝動を生む。
その衝動は「性」として立ち上がり、欲望という影をつくる。
そして、消え入りそうな「静」の世界を求め、死の衝動へと変質していく。
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Jun Sonokawa
1981年生まれ 熊本在住 / 写真を撮ってみたい衝動に駆られ2018年にカメラを手にする / 2020年よりポートレートをメインとした活動を始める /「生、性、静」をテーマとし表現を模索。
【Instagram】https://www.instagram.com/sonokawa/
-Model
001 泡沫 https://www.instagram.com/_utkt_yl/
002 雪村まり https://www.instagram.com/maririn___18/
003、008、009 Mai https://www.instagram.com/mai050316/
004、005 むらさき https://www.instagram.com/murasaki_f_photo/
006 momo https://www.instagram.com/amupa323/
007 Haruka https://www.instagram.com/haruka_pic_h6k/
010 熊切逹也 https://www.instagram.com/tatsuya_kumagiri/
011 Narumi https://www.instagram.com/vrock2110/
sonokawaさんの写真は粗い。
それは良い意味で粗い。
そして余白がある。
粗さは強いだけでは無く、 ナイーブさまで感じさせる。
被写体が放つ強い光を受けながら 一種の静寂感がある。
写真は元来、狙いとは反対の世界まで写り込んでしまう。
「強さ、儚さ、生命、死、他人、自分」
それがsonokawaワールドであり 彼の特性だとわたしは感じる。
余白はフレームの外を想像させる。
この一瞬に切り撮った世界の断片は
二度と戻らない刹那な事を彼は知っている。
sonokawaワールドが作りだす
未来の情景を期待せずにはいられない。
丸谷嘉長
Form ! Form ! Form ! | 麒麟 ×maiko
フォルム、フォルム、フォルム!
フォルムを切り取る。フォルムを創る。
フォルムの配置で構図を創る。
フォルムの量感、質感が美を生み出す。
モデルのmaikoの細くしなやかな身体でしか表現できないフォルム。
テーマをシンボリックに表している。
「Love&peace」
あくまで繊細に、僅かに、静かに。
フォルムのマッス、ディティールが生を息づかせる。

TOKYO PORTRAIT AWARD 25 LOVE & PEACEに出品した作品は、
これまでの写真や写真展示のアンチテーゼであり、展示方法自体をコンセプトとした。
それは、一点ものの複製不可能な写真作品であり、外からの光を必要としないLEDの光が和紙を透過して見える発光作品であり、
また、展示そのものを観なければ伝わらない体験作品であることだ。
額装で固められた無機質な写真展の会場で、和紙と麻紐と木材という自然素材で創られ、
淡く灯りが灯り、風にそよぐ透過で観る作品を想像してもらいたい。
見たことのない驚きに満ちた「写真」を。
麒麟 (kirin)

Photo
麒麟 ( kirin ) / 東京都出身。千葉県在住。
多摩美術大学で、李禹煥氏、菅木志雄氏、峯村敏明氏らに現代美術を学ぶ。
15歳で一眼レフを購入以来、現代美術と並行芸術な表現として写真活動を行う。
Instagram:https://www.instagram.com/kirin.photo/
X : https://x.com/kirin_photoo
Model
maiko
2021年より被写体活動開始。
以降様々な写真展モデルや自身の写真展を企画、開催。
自分にしかできない表現を見つけるために探求し続けている。
Instagram:https://www.instagram.com/maiko.portrait/
本作は、2025年12月ギャラリー・ルデコにて開催された写真展「TOKYO PORTRAIT AWARD 25 –LOVE & PEACE–」において、NegativePop賞に選出された作品です。
【選出者・丸谷嘉長コメント】
圧巻だった。
和紙のようなプリントをバックライトで浮かび上がる手法で 彼の展示スペースだけ異世界のようだった。
今回の麒麟さんの写真にはフレーミングの特異性がある。
その所謂フレーム枠の内側に強い意志と美意識を感じる。
モデルであるmaikoさんのしなやかで直線とマルの型を操る姿が一層のクオリティを作りあげている。
あえて個人的な希望を述べるならば、この完成度の先に、 ほんのわずかな隙や揺らぎ――それがノイズなのか、粒子感なのかは分からないが――
そうした要素が加わった表現も、想像してみたくなった。
いずれにせよ、これからの麒麟さんの作品には大きな期待を抱かずにはいられない。
そして「写真でしか成し得ないこと」への挑戦に対し、深い尊敬の念を抱く。













