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2020-06-20

Straw dog #3 宮原華音

わらのいぬ

宮原華音は不思議な女性である。欲と言うものがまったく感じないのである。
写真を撮る時は欲が邪魔をする。良く撮られたい!この欲が今に在る事を分からなくするからだ。一方で演技をする仕事に進むには欲はとても大切な持ち物だ。欲にかられ妬み嫉みを持つ人格を自分に取り込んで演じて行かなければならない事もある。
宮原華音を撮るにあたって「わらのいぬ」とタイトルにした。暴力的な映画として有名なサムペキパー監督のタイトルを持ってきた。真面目な田舎の男が、自分の領域を侵される事でキレまくる。自分の領域と言うよりも自意識を侵されることを良しとしなかった主人公の映画である。

彼女『宮原華音』は空手をずっと続けてきた有段者でもある。スラッと長い手足、髪の毛を持ち合わせ何よりもそれが綺麗である。その誰もが羨む美しくさが、そして身体的な強さが今まで自意識と言う欲を出す必要性に無かったのかもしれないと想像した。宮原華音の自意識を写真の中に見つけたかったのかもしれない。
この作品「わらのいぬ」の宮原華音は、戸惑い、迷い、焦りが写っている。いわゆる〈シュッ〉としていない。それで良いんだよ!と言わんばかりに、そんな写真を羅列している。
天地不仁、以万物為芻狗。老子の言葉である。
これから道は無限である。きっと宮原華音のこれからの活躍も無限であるに違いない。誰と比べる事なく、欲張り、得意の上段蹴りより高く羽ばたく事と思うのである。

【モデル】宮原華音….2012年度三愛水着イメージガールに中学生として選出され、デビュー。今も続けている空手(黒帯)で全国大会で優勝するなど、高い身体能力を持つ。
その特技を生かし、アクション女優としても注目を浴びている。
主な出演作品は特撮アクション時代劇「BLACKFOX: Age of the Ninja」ウト役、舞台「誰ガ為のアルケミスト」ヤウラス役、舞台「はたらく細胞II」NK細胞役 等

【ヘアメイク】佐藤寛

【写真、文】丸谷嘉長

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